はじめに

日本が誇る伝統工芸の技。
その技を現代に受け継ぐ伝統工芸師たち。
カジュエーゼ(CAJEWESE)雅シリーズは日本の伝統工芸、そして日本の伝統工芸師の洗練された技術と熱意を持って、今までになかった新しい文化へと昇華させています。
今までにない素材への挑戦や、決して交わることのなかった伝統工芸同士のコラボレーションなど、そこにあるものはまさに「日本のモノつくり」への情熱。
カジュエーゼ(CAJEWESE)は、その情熱を現代そして世界に発信して参ります。

金胎漆・蒔絵 石川県輪島市

石川県輪島市と言えば「輪島塗の漆」で世界的にも有名です。
輪島塗は重要無形文化財も指定されており、日本海に面する風光明媚な能登半島に位置する輪島市には、伝統を受け継ぐ工房や塗師屋が立ち並びます。

輪島塗は本来、木地に布や漆を使用して焼成珪藻土を混ぜた下地を何層も施していきます。その工程は非常に長く、作品の完成には数ヶ月を要します。 また漆製品は歴史の点から見ても古く、輪島市にある平安時代の遺跡からも発掘されており、輪島漆としての最古の作品は室町時代のものになります。そして江戸時代にはその美しさを兼ねる丈夫さから 全国に広まり、輪島漆の技術が確立されていきます。

その輪島漆の気品と美しさを引き立てる技法に「金胎漆」「蒔絵」「螺鈿」があります。 金胎漆とは素地に鉄の鋳物などの金属を用いた漆工で、カジュエーゼ(CAJEWESE)雅シリーズでは18Kゴールドを使用しています。
また蒔絵とは漆を接着剤として文様を描き、その上に金粉などを固着させる技法で、その細かく繊細な様子は、あまりの美しさに思わず溜息がでてしまう程の感動があります。
螺鈿とは虹色に輝く貝殻を漆地などにはめ込む装飾手法で、大自然の作り上げた神秘的な美しさを醸し出します。

カジュエーゼ(CAJEWESE)雅シリーズの金胎漆・蒔絵は、石川県輪島市の伝統工芸師である東野定治氏、和宗陽斎氏、座間亘氏が、その卓越した技術と熱意を注ぎ込んでいます。
そしてカジュエーゼ(CAJEWESE)雅シリーズの代表作品である「雅 (MIYABI)」は、世界漆展・石川2012に入選いたしました。

>> 輪島市観光協会 - 輪島塗

尾張七宝 愛知県名古屋市

「七宝焼き」は、日本の誇る伝統工芸技法の一つで、その名は全国どこに行っても認知されています。
またその美しさに魅了されたコレクターが世界各国に存在するなど、まさに世界に認められた工芸の一つです。

愛知県名古屋市に、その尾張七宝の伝統技法を受け継ぐ加藤七宝製作所があります。 三代目の加藤芳朗氏は、二代目であり父である加藤勝己氏そして職人達とともに、日々素晴らしい七宝作品を手がけています。 その作品は非常に繊細で美しく、まるで吸い込まれてしまいそうに透き通り、眺める人の心に情景を浮かび上がらせる素晴らしいものばかりです。

七宝焼きは一般的に金属の素地にガラス質の釉薬をのせ釜で焼きつける事を指します。起源は紀元前までさかのぼり、ヨーロッパから今の中国朝鮮へ伝来され、日本には6・7世紀頃に伝わったと言われています。 そして日本の七宝職人により非常に透明度の高い釉薬が開発され、また日本の七宝は1900年のパリ万国博覧会でも称賛を受け、今日まで日本の伝統文化として受け継がれています。

その技法は息を呑むほど細かく、銀線という細く薄い金属の板を細工して模様を描いていく様は、気の遠くなるような作業です。そして完成した作品は、それに比例するかの如く大変美しい姿を目前に呈します。

爪という曲線上の小さなキャンバスに銀線を立て、釉薬をさし焼成するすることは、実は大変難しく前例のない挑戦でもありました。 加藤七宝製作所の三代目、加藤芳朗氏は「どの伝統工芸でも同じだが、いま七宝の後継者が不足している。このままだと七宝の歴史や文化、技術が途絶えてしまう。七宝に新しい風を吹かせたい。」という並々ならぬ熱意を持って、 今までにない新しい七宝の形を作り上げました。この熱意こそが、まさに文化と歴史を受け継ぐ伝統工芸師、そして職人としての意気込みだと感じます。
そして加藤芳朗氏が作り上げたカジュエーゼ(CAJEWESE)雅シリーズの七宝は、数々のテレビ取材でも取り上げられ、また海外でも高い評価を受けています。

>> 加藤七宝製作所ウェブサイト

雅シリーズ 七宝ができるまで